トランクルーム市場の動向|拡大し続けるトランクルーム市場と背景

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駅前やオフィスビルの中など、トランクルームが増えたと感じている人が多いのではないでしょうか。

 

多様化するライフスタイルに伴い、トランクルームの需要は急増しています。衣類や思い出の品、防災グッズやロードバイクなど、収納するものは人によってさまざまです。

 

この記事では、トランクルームの市場動向や市場拡大の背景について解説します。

ランクルーム市場の動向

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ランクルーム市場が拡大する中で、運営スタイルは日々変化を続けています。ここでは、変わりつつあるトランクルームの市場動向を見ていきましょう。

屋内型トランクルームが増加

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日本ではかつて、屋外に設置されたコンテナタイプのトランクルームが一般的でした。しかし現在では、オフィスビルやマンションの共用部分に設置された「屋内型トランクルーム」が増加しています。

 

屋内型トランクルームは、屋外型に比べて狭く賃料も高めです。しかし屋内型トランクルームは「セキュリティ管理」「空調管理」「利便性」に優れているため、大切な荷物を安心して保管できることから需要が高まっています。

 

 

地方における市場拡大

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ランクルームは現在、人口過密な首都圏エリアに多く設置されています。しかし今後は地方都市を中心に、全国へ拠点拡大していく見込みです。

 

単身世帯や2人夫婦世帯が増えていることから、地方でも賃貸需要やコンパクトな住宅が増えています。大手企業の地方進出やテレワーク普及に伴い、首都圏からの転出者も増加するでしょう。

 

土地活用としてのトランクルーム経営にも注目が集まっているため、ますます地方におけるトランクルーム市場拡大が予想されます

 

宅配型トランクルームの参入

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近年新しいトランクルームとして注目を集めているのが「宅配型トランクルーム」です。

 

宅配型トランクルームとは、宅配便を使って荷物を倉庫に送れるサービス。企業が持っている倉庫の一部を借り、段ボール1箱から荷物を預けられます。

 

箱単位で利用するなら実店舗型のトランクルームを借りるよりもリーズナブルです。集荷を頼めば自宅まで取りに来てくれるので、荷物を持ち運ぶ手間もありません。

 

荷物を手軽に出し入れできないといったデメリットもありますが、使う予定がないものなら問題ないでしょう。アプリで簡単に手続きできるサービスも増えており、スマホ1つあれば手軽に宅配トランクルームを利用できます。

 

「テレワークスペースの確保」「旅行に行けないから旅行バッグを預けたい」等の需要が増えており、今後も市場拡大が見込めるビジネスです。



拡大し続けるトランクルーム市場

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日本のトランクルームサービスは、三菱倉庫が1931年に東京の江戸橋(現在の日本橋)でスタートさせました。当初は法人や富裕層の個人へ向けたビジネスモデルでしたが、高度経済成長とともに一般世帯へ普及し、現在は法人・個人の両方で市場拡大を続けています。

 

2013年度に519億円規模だったトランクルーム市場は、2018年度には743億円規模まで拡大すると予測されてきました。2020年度の国内市場規模は829億円規模まで達することが見込まれています。

 

ランクルームの店舗数は10,000店舗を突破し、ファミリーレストランの店舗数以上です。IT活用の宅配トランクルームや大手倉庫業社の地方進出も相次いでおり、今後もトランクルーム市場は拡大し続けるでしょう。

 

自然災害が多い日本では、災害対策のための分散収納としてもトランクルーム活用が有効です。これからは「トランクルームを使っているのが当たり前」という時代が来るかもしれませんね。

 

ランクルーム市場拡大の背景

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日本におけるトランクルーム市場拡大の背景には、生活様式の変化やビジネスの多様化があります。自然災害に備えた備蓄スペースの確保も、トランクルーム需要増加の一因です。

テレワーク普及に伴う居住環境の変化

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2020年に拡大した新型コロナウィルス感染症の影響で政府からテレワーク要請が出され、自宅で仕事をする人が増えました。「新しい生活様式」として自宅の在り方が見直される中、改めて注目され始めたのがトランクルームの活用です。

 

テレワークのためには自宅で仕事スペースを確保したり、会社に置いていた荷物を持ち帰ったりしなければなりません。オンライン会議があれば、背後に映る部分もある程度片付けておく必要があるでしょう。

 

すると、マンションやアパートの一室では収納スペースが足りなくなります。特に首都圏の住宅では床面積が年々小さくなっているため、テレワークに適切な環境とはいえません。

 

賃貸なら引っ越すことも選択肢に入りますが、引っ越すよりもトランクルームを借りる方がリーズナブルです。屋内型トランクルームであれば月々数千円〜、宅配型トランクルームなら月々数百円〜利用できるため、より手軽なトランクルームが選ばれる傾向にあります。

 

狭小家屋の増加

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首都圏を中心に、床面積が小さくコンパクトな住宅が増加しています。コンパクトな住宅は安価で管理しやすいので暮らすだけなら便利ですが、物を収納するには手狭です。

 

これまでなら「リフォームする」「大きい家に引っ越す」が主流でしたが、不景気や増税が相次いでいる中で簡単に居住環境を変えられません。そのため、自宅とは別の収納スペースとしてトランクルームの需要が高まっています。

 

東京都が2019年(平成31年)に発表した「東京都世帯数の予測」では単独世帯が増加すると予測しており、2040年には369.7世帯が単独世帯になる見込みです。夫婦のみ世帯も増加傾向にあるため、これからますます狭小家屋が増えることが考えられます。

 

住宅のスリム化に伴い、トランクルームの需要増加が期待できるでしょう。住宅のスリム化は地方にも影響しており、地方でもトランクルーム需要が高まる見込みです。

 

大災害に備えた備蓄需要

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南海トラフ巨大地震や火山の噴火など、大きな自然災害が予想されている日本。大災害が発生しても命を守るため、各家庭で3日〜7日の備蓄をすることが推奨されています。

 

ランクルームなら耐震性・耐火性・セキュリティに優れており空調管理も行き届いているため、水・食料品や衛生用品の備蓄にぴったりです。家庭では備蓄スペースが足りないため、災害対策のためにトランクルームを活用する人が増えています。

 

では、1週間の備蓄とはどれくらいの量になるか想像できますか?以下の表で、どれくらいのスペースが必要になるか想像してみてください。

 

 

1人

家族5人

飲料水

1日3リットル

7日21リットル

1日15リットル

7日105リットル

食料

1日3食

7日21食

1日15食

7日105食

衣料品

3日〜7日分

3日〜7日分×5

簡易トイレ

1日5個

7日35個

1日25個

7日175個

 

上記の他に生活用水やトイレットペーパー、最低限の調理器具なども必要になります。自分や家族の安全を第一に考えると、一般的な家庭で満足に備蓄することは難しいですよね。

 

家庭だけに備蓄しても、家屋倒壊や火災延焼の影響で無駄になってしまうかもしれません。災害時リスク回避の観点でも、トランクルーム活用による分散備蓄が効果的です。

個人通販事業の拡大

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ECプラットフォーム市場が拡大し、個人が簡単にショップ経営できるようになりました。実店舗を持たないネット通販を運営する人が、トランクルームを在庫保管場所として使うケースも増えています。

 

屋内型トランクルームなら管理人常駐の施設が多く、セキュリティ設備も充実しているため安心して在庫を保管できます。空調設備も整っているため、湿度やカビによる劣化も心配ありません。

 

店舗により異なりますが、多くのトランクルームでは24時間365日自由に出し入れできます。収納PiTなら最短1日から利用できるので、一時的に在庫を抱えてしまったときにも利用可能です。

ランクルーム市場の動向まとめ

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日本では「新しい生活様式」に伴い、トランクルームの需要が急増しています。コンパクトな住宅が増えつつある住宅事情の中で、手軽に収納スペースを確保できるトランクルームは大変便利な存在です。

 

宅配型トランクルームなら段ボール1箱数百円〜、実店舗のトランクルームでも月々数千円〜借りられます。リーズナブルなだけでなく、セキュリティ管理や空調設備が整っているところもトランクルームの魅力です。

 

日本のトランクルーム市場は、これからも拡大していくことが予測されています。所有している建物や土地に空きがある人は、トランクルーム経営を始めることも検討してみてください。

 

投稿者:収納PIT編集部


収納PITは全国にトランクルームを展開するトランクルーム運営会社です。

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